円蔵の輪光寺(関広範住職)で今月19日、境内にある山王塚の修復完成開眼供養が檀信徒の見守るなか行われた。
山王塚のある場所はかつて竹やぶで覆われ、子どもたちを始めとする近隣住民たちは「祟りを受けるから入ってはいけない」と伝承されてきた地だった。しかし、昭和30年代に墓地拡張のためやぶを取り払おうと伐採したところ、周囲を礎石で固めた蔵骨器が見つかり、作業は中止。この蔵骨器は平安時代末期のものと思われ、土器底から土砂交じりの骨粉も残っていたことから、かなり高貴な人のものではないかと推測されている。骨が埋納されている山王塚には懐嶋景能の供養塔や五輪塔、神使一猿像なども祀られている。
供養を行った関光典副住職は「お蔭様で立派な山王塚が完成いたしました。訪れる郷土愛好家の方々にも胸を張ってご案内できると思います」と集まった13人の檀信徒たちに挨拶。尽力した小室功さん(75)は「涙が出るほど嬉しいね」と感慨に浸っていた。
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