茅ヶ崎市内で初となる非農家出身の農業経営者が今年3月に誕生した。東海岸北在住の石川正人さんだ。営農をスタートさせて約半年、除草から収穫、販売まで全てが手探り状態の中、日々奮闘する姿を追った。
「ここはカラスが多くて大変なんですよ」。苦笑いを浮かべる24歳の青年は、この半年間の営農を「日々勉強でした」と振り返る。
赤羽根にある約1000平方メートルの土地が石川さんの仕事場だ。今はカリフラワーやブロッコリー、キャベツ、大根など多くの野菜を育てている。10月からは獲れた野菜を週3回、自宅の近くで直売する予定。種類を増やしているのは、勉強のためと、お客さんの声を多く取り入れたいから。「この大根美味しくなかったよ」。そんな手厳しい意見も石川さんにとっては貴重な経験になる。「この対面販売がやりたかったんです。お客さんの生の声を聞き、次回、そして来年に生かしていきたい」。経験値が少ないからこそ、一人ひとりの声にしっかりと耳を傾けている。
石川さんは東京農業大学短大を卒業後、農業アカデミー時代に営農を決意。その後、大竹農園(芹沢)で約2年間ノウハウを学んだ。
今は収入は少なく、採算が取れるレベルでない。実家暮らしで「農家ができるのは両親のおかげ。早く農地を広げ、自分で食っていけるようにしたいですね」。非農家出身者の挑戦は始まったばかりだ。
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