湘南写真倶楽部を主宰する 日東寺(にっとうじ)弘(ひろし)さん 若松町在住 58歳
カメラで繋がる地域と仲間
○…早朝の海岸を毎朝、写真や動画でパソコンやスマートフォンに発信している個人的なライフワーク。「僕の活動を面白がってくれた人たちが実際に海へ集まって”カメラ講師と写真愛好家たち”としての関係で始まったのが『湘南写真倶楽部』です」。ネットから派生した動きを現実のものにしようと、今月メンバーグループ展を市内で開催、晴れて活動がスタートした。
○…これからの倶楽部の活動として考えているのが、地域のイベントにボランティアで出張する記録係としての役割。このほど茅ヶ崎市民活動登録団体になり、地域へ出向く準備も出来ている。「地元の団体をより広く知ってもらうために僕たちの写真が手助けになればと思っています。メンバーも実際に頼まれて写真を撮ることで、撮影の面白さや経験も積めますよ」と活動の意義を語る。
○…生まれ育ちは千葉県成田市。「高校卒業後に写真の学校へ通ったんですが”自分の腕ではこの業界で通用しないな”と。それで飲食業界へ進みました」。葉山で修行を重ねロサンゼルスや名古屋、藤沢でカフェを構えた。90年代中頃には茅ヶ崎にも出店するなど多忙を極めたが、4年ほど前に人生をシンプルに変えていこうと飲食業から離れ、再びカメラマンの道へ歩みを戻した。「まず無名な訳ですから何か人と違うことをやらないといけないと考えて、それなら毎朝海に出ようと。ITも駆使して発信しようと続けていたのが今の出会いに繋がっているんです」。
○…昨年にはガンを患い胃を全摘出した。「”オレにはもうカメラしか無いんだ”と思うようになりました。今まで以上に真剣にカメラと向き合っていこうという気持ちが強くなった」と、活動の原動力を明かす。「人生を豊かに、楽しくさせるのはお金じゃない」。カメラと、それを通じて出会った仲間は間違いなく金銭以上に価値のあるものとなっている。
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