2012年が幕を明けた。未曾有の大惨事を経験した昨年は人々の絆の深さを痛感させられた年だったが、これまで茅ヶ崎に住む人々は街や暮らしの中でどんな絆を結んできたのか、辰年ごとにこの60年を振り返ってみる。
市政施行から5年が経過した1952年(昭和27年)。アメリカ軍の演習地となっていた茅ヶ崎海岸では、振動による家屋崩壊や漁場の荒廃が深刻化し、烏帽子岩を目標とした射撃の中止などの陳情が相次いだ。市内では大ソテツが植えられた茅ヶ崎駅北口が整備された。また、市議選補選では開票のミスが発覚し、選挙は有効、当選は無効という大事態もあった。
東京でアジア初のオリンピックが開催された1964年(昭和39年)。国道1号を市内から選ばれた聖火ランナーたちによって聖火が運ばれた。沿道に詰めかけた大勢の市民から盛んな声援が送られたのはいうまでもなかった。高度経済成長真っ只中といえたこの年、県内1の規模を誇った浜見平団地が完成。大規模な海浜都市が出現した。
現職の首相が逮捕されるという衝撃的な年だった1976年(昭和51年)。長引く不況の中、市は事業の中止や一般職員の新規採用を見送った。地域住民同士の対立が勃発したのもこの年。都市計画道路東海岸―寒川線の建設を巡って地域住民同士がにらみあう事態となった。また、この年の秋には茅ヶ崎駅前北口へのイトーヨーカドー出店が地元との間で合意された。
バブル景気で地価高騰が続いた1988年(昭和63年)。国道1号、134号線の慢性的な交通渋滞緩和のために進められていた新湘南国道の第一期が完成。市内下町屋―藤沢市城南間8・4Kmが開通した。その一方で環境に対する関心も高まり、堤の清水谷の自然保護が注目を集めた。
20世紀最後の年となった2000年(平成12年)。この夏茅ヶ崎が生んだスーパーバンド、サザンオールスターズ、桑田佳祐の里帰りライブが実現。6万人がその姿に酔いしれた。秋には市内初の郊外型スーパー、ジャスコ茅ヶ崎店が市民文化会館北側にオープンした。
そして2012年。震災復興、原発など様々な課題が山積する中、茅ヶ崎市民は今年、暮らしの中で一体どんな絆を結んでいくのだろう。※参考文献/ちがさきクロニクル
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