3月8日(木)から「ひまわりワルツプロジェクト絵画展」を行うジャズピアニスト アキコ・グレースさん 茅ヶ崎市出身
音楽に「幸福感」を込めて
○…被災地支援の一環として音楽プロデューサーの立花裕人さんと昨年立ち上げた「ひまわりワルツプロジェクト」。自身の曲「ひまわりのワルツ」に立花さんが詩をつけ、復興への思いを歌にした。今年1月に朝日が丘小学校(福島県郡山市)で音楽会を開催し、今回はその時に発表された児童の絵画や作文の展示、活動報告などを行う。
○…東京FMの少年合唱団等と協力し、子どもたちにエネルギーを解き放つ幸福を感じてもらいたいという願いで作った「ひまわりのワルツ」。その機会となったのが同小での音楽会。自身がピアノを弾き、その周りを児童が取り囲む。約800人の大合唱。子どもたちは誰一人として手を抜かず、瞳を輝かせながら歌うことを楽しんでいた。「理想以上」。復興に向けて追い求めていたものを超越した瞬間だった。「子どもたちは現状を受け止め、前向き。こちらが元気をもらってしまった」と笑う。
○…茅ヶ崎市出身で、東京芸大とバークリー音大を卒業。今年デビュー10周年を迎え、夏にベストアルバムの発売も予定している。世界を飛び回りジャズピアニストとして活躍するが、曲制作をするときはもっぱら茅ヶ崎。「茅ヶ崎スタジオ」と名づけられた実家には一番お気に入りのピアノがあり、海を見つめ自然と対峙することで感受性を研ぎ澄ます。だがらこそ、演奏する時はいつも「心」を大切にしている。ピアノを弾く動作の中に、内面にある感情を音で表現することが自身のスタイルでもある。
○…今回のプロジェクトで得られたことがある。それが「音楽の力」。「私にとって音楽は『自己表現』だった。でも、みんなをハッピーに出来ることを確信しました。周りに何もなくても、気分が落ち込んでいても、音の力で心のモードを変えられる。機会があれば今後も活動していきたい」。皆で一緒に声を出して歌う合唱の魅力を落ち着いた口調で語っていた。
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