南湖にあった「東洋一」といわれた結核療養所「南湖院」の歴史を、映像と音楽で振り返るイベント「南湖院(なんこいん)の文化遺産〜映像と音楽と〜」が9月15日(土)、太陽の郷(旧南湖院)で開催される。今回は、南湖院の近隣に住んでいた角田とし子さん(87)に南湖院での思い出を語ってもらった。
◇
南湖院とは、1899年に医師・高田畊安さんが開院した結核療養所。1945年に海軍に全面接収され、解散した。敷地は当初5568坪、最盛期には計5万坪あり、158室の病室があったという。国木田独歩や八木重吉など、文化人も入院していたことで知られ、ゆかりの音楽や映像、文章が残されている。
角田さんの実家は、南湖院の近くで養鶏所を営んでおり、同院に納入していたというつながりもあった。角田さんが、同院の敷地内にあった講堂「医王堂」で開かれる日曜学校に通っていたのは、今から約80年前。物心ついた頃から、南湖院で遊んでいた。「日曜学校では毎回、讃美歌や童謡を歌ってた」と、懐かしそうに当時歌っていた歌を手振りを交えて口ずさむ角田さん。
当時、南湖院の敷地内には自由に出入りできたといい、給水タンクの上に登って眺めた景色や、図書館で本を読んだ事、門にいた守衛に遊んでもらった事など、思い出が次々と溢れる。
現在、南湖院の敷地の一部には、創設者・高田畊安さんの孫・高田準三さんにより老人ホーム「太陽の郷」が建てられており、南湖院の足跡も見ることができる。
15日には、講演終了後に南湖院開院当初に建てられた第一病舎などの施設見学も行われる。先着50人(申込制)。参加無料。詳細は、市役所文化生涯学習課【電話】0467・82・1111へ。
【PR】タウンニュース政治の村
神奈川県内および東京都町田市の全政治家(首長、市町村議会議員、県議会議員、都議会議員、衆議院議員、参議院議員)約1,000人のデータが検索できます。
茅ヶ崎版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>