熊澤酒造 創業時のどぶろく再現 10月6日から店頭へ
市内唯一の造り酒屋・熊澤酒造(株)(茅ヶ崎市香川7の10の7/熊澤茂吉社長)で9月21日、湘南の米を使った濁酒「どぶろく」の仕込みが行われた。創業140周年を記念して製造が始められたこの「どぶろく」。10月6日(土)から同社レストランや酒店で販売される。
熊澤酒造は現在、清酒やビールの製造と飲食店経営などをしているが、創業当時の1872年(明治5年)頃は、濁酒を製造していたという。
同社によると、創業当時、熊澤家は農業を営んでおり、余った米を材料に酒作りを開始。当時は、仕込んだ醪(もろみ)を漉す技術や、酒を詰める瓶などがなかったため、酒を求める近隣住民は甕や壺を持参し、醪のまま購入していたという。
「140周年を機に原点を考えようと、先代や近隣の方に創業当時の熊澤酒造について聞き、どぶろく作りに行き着いた」と同社の五十嵐哲朗さんは話す。
できる限り当時の味に近づけようと、原材料は地元産にこだわった。米は市内芹沢の農家から仕入れたキヌヒカリを使用。酵母は同社の敷地内にある小屋で採取した天然酵母を使用している。
また、近隣住民に当時の味を聞き込み、糖度、アルコール濃度、酸味を管理。「ジューシーな甘さと、乳酸飲料のような甘酸っぱい味わい」のどぶろくに仕上がっているという。
瓶には、熊澤酒造から約1・5Km南西にある間門川が発祥といわれる伝説「河童徳利」から取った河童のイラストが描かれている。
完成した商品は、10月6日から、同社と松本屋(甘沼)、つちや商店(東海岸北)などの店頭に並ぶ。
今後は、年4回仕込みを行い、レギュラー商品として販売する予定だ。
商品に関する詳細は、熊澤酒造【電話】0467・52・6118へ。
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