県立2公園の移譲検討 財政状況改善へ県が発表
神奈川県緊急財政対策本部が9月に発表した「神奈川県緊急財政対策案」で、茅ヶ崎市内にある県立の湘南汐見台公園(汐見台3の15)と茅ケ崎里山公園(芹沢1030)が、市や民間団体への移譲を含め検討されていることが分かった。
同案は、県が実質的に当該年度中の歳入では歳出をまかなうことができない財政状況から、来年度以降さらに状況が顕著になると予測してたてた緊急対策案。同本部は、今年1月に黒岩祐治県知事を本部長として発足した。2013年度と2014年度の財源不足への対応を当面の目標とし、来年度当初予算から反映する。2015年度以降に継続して取り組む対策についても協議していくという。
汐見台公園と里山公園は、同案の中で「県が保有・運営する必要がない施設、市町村や民間に委ねた方が効果的・効率的な運営が期待できる施設」と位置づけられており、「移譲を含めた検討」とされているが、移譲団体や条件は未定。今後さらに審議を重ね、市町村への説明を行っていく。
茅ヶ崎市は「対策案の発表は確認しているが、現時点で県から市へ具体的な提案はないため、市としては何とも言えない」と話す。
汐見台公園は、1972年に設置。県立辻堂海浜公園に隣接した公園で、運動広場や少年野球場を有している。維持管理費は駐車場の収益でまかなっており、昨年度の県負担は無い。
一方、里山公園は2001年に一部が開園、2014年度に全面開園予定。全面開園すると36・8ヘクタールもの敷地になる。昨年度の維持管理費は、約1億円に上るという。
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