2013年3月に発行を目指している「母親向けの情報誌」の発起人 新家 みどりさん 松が丘在住 56歳
子育てを継承する母
○…子どもの遊び場や離乳食の作り方、子育ての体験談など、「お母さんが必要な情報を沢山盛り込んだ情報誌を作ろう」と現在、編集会議を重ねる。編集員のほとんどは、育児中の母親たち。目指すのは、お母さんが作るお母さんのための情報誌だ。子育てアドバイザーの知識や、子育て経験を一冊に注ぎ込む。
○…自身も2人の子どもを成人させた母親だ。「私も普通のお母さんでした」。今は情報誌の編集のほか、子育てアドバイザーや、育児練習講座「そだれん」のトレーナーなど積極的に活動するが、昔は「一歩下がって見ているタイプだった」。子育て支援を始めたきっかけは、娘が中学生のころ。それまで専業主婦だったが「そろそろ仕事をしよう」と、市役所の保険年金課で働くようになったことで視野が広がった。「仕事を通じて、子どもが未来の日本を担う大切な存在だという事をすごく、すごく感じました」と振り返る。
○…今は子育てを教える側だが、娘が中学生の頃は、顔を合わせる度に言い合いになっていた。「子育てに正解はありません。私もいっぱい失敗しました」。失敗し、悩みながら子育てをした経験が今に生きる。娘との言い合いは「何でいつも喧嘩しちゃうんだろう」。一言の問いかけで解決した。「あの時、娘も同じことを思ってたみたいで」と懐かしそうに目を細める。
○…「子どもを待って、見守ってあげて下さい」。娘の小学校の先生に教えられた。「今になって、教えられた事の大切さが理解できます」。育児環境は年々変わり、近隣に相談相手がいない母親も多い。情報誌を作り始めた背景に「お母さん同士が仲間作りをする場所を作りたい」という思いもあった。情報誌を作る過程で母親同士が交流でき、また情報誌を手にした母親が「悩んでいるのは私だけじゃないんだ」と思えるものを。「私がしてきた事を次世代に伝えたい。それが私の役割だと思っています」
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