神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2013年3月8日 エリアトップへ

里山公園谷の家(やとのいえ)で季節ごとに切り絵を展示している 小清水實(みのる)さん 今宿在住 68歳

公開:2013年3月8日

  • X
  • LINE
  • hatena

里山風景 切り絵で

 ○…「細かいのは苦ではないです。忍耐と根気に尽きますから」。県立茅ケ崎里山公園で、2カ月に1回ペースで谷の家に切り絵作品を展示している。30度の鋭角デザインナイフ1本で、1日2時間、1作品に約10日間かけ、縁起物から里山の季節風景まで温かくそして繊細なタッチで仕上げる。

 ○…生まれた小田原で学生時代を過ごし、土木系の高校に進学。その技能を活かし、卒業後は神奈川県職員となり土木事業を多数手がけた。現場はもちろん、予算が何千万にも及ぶ設計やデスクワークも山積みで、繁忙期は徹夜続きだったという。「忙しさのあまり30代半ばで精神的スランプになってね」。そんな時ふと切り絵展示会を目にし「自分にもできるかもしれない」と直感、同時に「これなら静かな時間の中で没頭できる」と思った。

 ○…定年退職後、宮ケ瀬ビジターセンター等の再雇用職員を経て里山公園勤務に。自然に囲まれたその環境は切り絵の題材が溢れており、しばらく遠のいていた情熱に火が点くのに時間はかからなかった。折しもその頃身体を壊し、リハビリにも良いことが後押しし、再開の機は熟した。制作を続けていくと、一緒に働く職員から「作品を展示したら」と声が掛かった。谷の家では展示の変化に課題を抱えていたこともあり、試しの気持ちで承諾。66歳で展示デビューとなった。

 ○…「本当は公園の退職と同時に切り絵の引退も考た。谷の家では次々と色んな方の芸術作品を展示するのが理想ですから。でもそれが実現するまで、『自分もやってみよう』と思っていただける作品になるよう腕を磨き、1つでも多く市内にある題材を見つけたいです」。家では4人の孫を可愛がるおじいちゃんで、先日切り絵を教えたとのこと。熱意のあまり秀作が出来上がってしまい、「『本当に自分で作ったの?』と学校の先生から怪しまれちゃったみたい」とはにかんだ笑顔で明かしてくれた。
 

茅ヶ崎版の人物風土記最新6

奈良 英俊さん

3月19日付けで茅ケ崎警察署長に就任した

奈良 英俊さん

茅ヶ崎市在勤 57歳

4月19日

柴田 智美さん

「星空のスカート」を制作して環境問題を訴える

柴田 智美さん

浜之郷在住

4月12日

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市民文化会館で5月6日、初のホール公演を行う

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市内在住

4月5日

櫻井 貴基さん

第六天神社のほか、市内6神社の宮司に就任した

櫻井 貴基さん

十間坂在住 55歳

3月29日

松浦 治美さん

(公財)かながわ海岸美化財団の代表理事を務める

松浦 治美さん

藤沢市在住 66歳

3月22日

田嶋 小梅さん

茅ヶ崎公園をモデルに「防災機能と居場所」が融合する空間をデザインした

田嶋 小梅さん

松風台在住 23歳

3月15日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月25日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook