創立10周年を迎えたビーサン協会の会長を務めている 岩井 信之さん 室田在住 41歳
裸足で楽しめるビーチを
○…夏に海岸で活躍するビーチサンダルを使い、ビーサン飛ばし選手権を日本各地で行うビーサン協会。4月28日(日)の湘南祭でも選手権を開催する茅ヶ崎発祥の協会は、今年で10周年を迎える。「ゼロからのスタートでしたが様々な所から声が掛り、想定以上の広がりに驚いています」。会長兼大会MC「ビーサンがんちゃん」として年に20回ほど全国の海岸をかけ回る。
○…1990年の夏、ビーチクリーン啓発イベント「ほのぼのビーチフェスティバル」の前に、実行委員会メンバーが砂浜でビーサンを跳ばして遊んだことが「ビーサン跳ばし」のはじまり。その後イベント内で開催していたが「大会をやりたい」「正式ルールは」という問い合わせを受け2003年に協会を創立しルールを決定。「枠組みを決めたことで広まっていく手応えを感じました」と笑顔を見せる。
○…横浜市に生まれ育ち、中学では水泳にのめり込む。専門学校でスポーツ栄養学を学んだがバブルが弾け、専門学校教員の知人が設立したレクリエーションを行う会社で働くことに。障害を持つ子どもに運動を教え交流の場を持つことで「人と人とが共に体を動かす楽しさを知りました」。また地域のキャンプでは小学生の指導員も経験。そんな中子どもたちにレクゲームをやろうと呼びかけると「ゲームの賞品は何」と必ず問われたのが印象に残る。「『見返りを求めず遊び楽しむこと』を知らない子どもが多い現状を変えたいと思った」という信念は今も変わらない。
○…現在は茅ヶ崎市内で会社勤めをしながら、湘南祭をはじめ5月5日(日)にはお台場と大会シーズンが続く。忙しい日々の中、休日は4歳の娘、妻と過ごすことが多いそう。「娘が大人になった時も、裸足で歩ける海岸を残したいですね」と父親の顔をのぞかせ「これからもビーサン跳ばしやビーチクリーンを通じ、多くの人に海に興味を持ってもらいたい」と意欲満々だ。
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