「おやこDEひなんじょ体験」を市と共催する茅ヶ崎トラストチームの代表を務める 久能 利香さん 菱沼海岸在住 47歳
「体験」通じて人を繋げる
○…「体験を通じて五感で学びとって、いざという時に備えてもらえたら」。10月11日(金)、12日(土)に柳島キャンプ場で行われる「おやこDEひなんじょ体験」。小学生以上の親子が参加し、被災時の避難所を想定した体験を1泊で行う。「これまでの既存の避難訓練はもちろん大切。でももっと子ども目線で、実用的かつ興味を持てるような『体験の場』を作りたくて」。
○…同イベントを市と共催する「茅ヶ崎トラストチーム」代表を4月から務める。チーム立ち上げは2004年。浜須賀小PTA有志が、土曜日に学校で遊び・交流の場「浜っこパーク」を開催したことがきっかけだ。自身は子育て中に参加者として訪れ、その後メンバーに。元々「浜っこトラストチーム」だった名前は、活動が広がるように「茅ヶ崎」と改めた。「地域で顔見知りを増やすことが地域防災にも繋がる」と関心を寄せ数年前からユニークな防災イベントも行う。
○…東京都町田市に生まれ「家の周りは自然が豊富。木登りや秘密基地作り、桑の実を食べたりして遊ぶのが大好きでした」と五感で自然と触れ合う喜びを知った幼少期。その原風景は現在も、活動の原動力となっている。中高ではバレーボール部で活躍し、短大卒業後は求人広告会社に勤務。結婚後に夫が「サーフィンが大好きだから」と茅ヶ崎へ。高1と中2の娘は「2人ともしっかり者です。自分が働き、地域で活動している分、家事をサポートしてくれて助かっています」。
○…子育てが一段落した現在は、市内小学校で特別支援学級の教員を務めている。「ハンディキャップのある子どもの目線も少しずつ分かってきた気がします。どんな手助けが必要で、自らの力でできることを生かしてあげることの大切さも。地域活動にも生かしていきたい」。これからも「防災や自然などを通じ『体験することで人と人とを繋げること』を続けていきたいです」と笑顔を見せた。
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