鎌倉市稲村ヶ崎で9月26日、24年ぶりとなる大波の大会「イナムラサーフィンクラシック」が開催された。優勝したのはプロサーファーの大橋海人選手(21)=東海岸南在住=だ。
同大会は8月から9月にかけての台風シーズンに、波の高さやうねりなど、大会に相応しい諸条件が揃った時のみに実施されるトップサーファーらが出場するイベント。1989年の第1回から23年間見送られてきた、まさに伝説の大会だ。
楽しんで会場湧かせたい
開催2日前に一報を受けたという大橋選手だったが「何も考えずリラックスして挑めました。知り合いも多かったし、ギャラリーもたくさんいたので、自分の持っている技を見せて会場を沸かせたいなって思いがありました」と振り返る。
波打ち際までボードを乗り継ぐなど、他の選手には無い仕掛けで大歓声を浴び、約3千人の観客の心を掴んだ末の栄冠。「トップ選手ばかりの大会ですし、優勝は本当に嬉しいの一言です」
2年前に他界した父親でありプロサーファーの勧さんの影響で3歳からサーフィンを始めた大橋選手。勧さんもイナムラクラシックの招待選手だった時期があったが、生前には大会への出場は叶わなかった。「招待状を飾ってた位だから楽しみにしていたんだと思います。今は『親父が出来なかったことやっちゃったよ』って伝えたいです」と大きな笑顔を見せる。
目指すは「世界一」
昨年から主戦場を海外に移した。楽しみながら波に乗る姿勢や、たどたどしい英語が相まって早くも海外選手から愛されるキャラとなっている。「目標は世界一になること。今は甘いって言われそうだけど、行ける気がするんです」。ホームである茅ヶ崎で楽しむサーフィンと変わらないスタンスで世界を見据えている。
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