第41回全日本美容技術選手権大会の作文コンテストで厚生労働大臣賞を受賞した 小池 未知成さん 菱沼在住 42歳
先代の礎を引き継いで
○…「地域への想いが伝わったと思うと嬉しいです」。毎日手にするハサミをペンに変え、全国応募の73作品から最優秀賞である厚生労働大臣賞に輝いた。地域と美容師の先輩である母の回想を綴った受賞作を「悩まずスラスラ書けました」と清らかで誠実に語る。
○…両親と弟の4人家族で菱沼に生まれ育った。松林小・中を経て、美容科併設の横浜商業高へ。数字に強いとの理由で商業科に入学するも、想定外の展開に。「3年間の中で美容科も選択可能だと思ったけれど、どうやら違って…。無計画で甘かったね」と当時を振り返り苦笑する。在学中に南湖の美容室以外にもアルバイトを掛け持ちし、「様々な経験をして先が見通せる人間に」と決意した。
○…母が経営するサロン名に自分の名前が使用され「スポーツ刈りでもこんなに綺麗にカットできるのか」と中2で芽生えた美容師の夢に向け、18歳で再び同高の美容科に入学。「同じ学校の受験は相当なプレッシャーでした。落ちるわけにはいかないですからね」。卒業後は横浜、逗子、横須賀、厚木など様々な店舗で修業を重ね、28歳で母がオーナーとなる2店舗目の店長に就いた。「先代にもっと沢山の事を学んでおきたかった」と5年前に亡くなった母を想い瞳が潤む。元OLの妻も先代の想いを継ぎ着付けや美容師免許を取得。今では右腕となり、母が開いた1店舗目であるサロンをリニューアルした新店を任されている。
○…神奈川県美容業生活衛生同業組合茅ヶ崎支部では教育部長兼訪問美容部副部長を務め、介護資格も取得した。「組織で学んだことを個人で地域にどれだけできるかが今後の課題」と意気込みを語る。2人の子どもたちと暮らす新店舗階上の住まいから見晴らせる茅ヶ崎の街並みや海が、今一番のお気に入り。好きな食べ物は「名前の通り、ラーメンでしょっ」とユーモラスな表情から、茅ヶ崎美容の明るい未来を感じた。
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