茅ヶ崎市内の各地域に伝わる郷土芸能を後世に―。「第41回茅ヶ崎市郷土芸能大会」が11月30日(土)に茅ヶ崎市民文化会館小ホールで行われる。時間は午後1時から4時まで(正午開場)。入場無料。定員400人(事前申し込み不要・当日先着順)。茅ヶ崎市教育委員会、茅ヶ崎郷土芸能保存協会が主催。
当日は、茅ヶ崎市内を中心に活動する保存会など14団体が、市内各地で古くから伝わる祭り囃子や祝い唄、甚句、民謡などの民俗芸能を披露するほか、民話や民踊、文楽なども出演。また、大会の最後にはお楽しみ抽選会も行われる。
問い合わせは市社会教育課【電話】0467・82・1111へ。
人形に魂込めて
同大会で、一人遣い文楽「寿式二人三番叟」を披露する茅ケ崎高校文楽部を取材した。
「文楽」とは一つの人形を基本的に男性3人で操る人形浄瑠璃のこと。それを「女性でもできるように」と昭和初期に誕生したのが、遣い手の身体に人形を固定し1人で操る「乙女文楽(一人遣い文楽)」だ。
この乙女文楽の継承者・岡本あづま師匠(市内在住)から学んでいるのが、今年創部55年を迎えた茅ケ崎高校文楽部。「自分でないものに、意識や魂を込めて動かすのは難しいですが、それが魅力でもあります」と話すのは部長の宮内晃さん(2年)。人間と人形の目線には差があるため、どう動かせば目線が定まるのかを考えながら日々練習を重ねている。内山咲季さん(2年)は「入学式で先輩の演目を見て、やってみたいと思って入部しました」と話す。
現在部員は宮内さんと内山さんの2人。部員数は少ないが週1回の練習や、発表などには卒業生らが手伝いに来てくれるという。宮内さんは「大会では練習の成果を出し切りたい。これからも師匠や先輩方から『乙女文楽』を受け継いでいきたいです」と意気込む。
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