芹沢の斉藤牧場 ちがさき牛海外へ 県内初の試み
市内芹沢の斉藤牧場で生まれたブランド牛「ちがさき牛」がこのほど、神奈川県産の牛肉として初めて海外に輸出された。
ちがさき牛は黒毛和種とホルスタインの交雑種。昨年10月に他界した同牧場の斉藤実さんが海藻やビール粕、おからなど10数種類の飼料を与えるなど、20年以上かけブランドを育てた。和牛より赤みがあり、くどくない脂身のヘルシーさが特徴だ。2011年の5月には、茅ヶ崎市内で初めて肉の直売を始め、現在は市内スーパーや飲食店などで販売されている。
今回の輸出は「神奈川の牛肉の輸出」という目的の元、茅ヶ崎市や横浜銀行、JAさがみ、全農かながわの協力のもと実現。昨年11月から為替や手続きなど輸出に関わるさまざまな課題の解決に着手してきた。
初の輸出先は香港で、リブロース5・7kgとランプ7・7kgを輸出。3月21日に現地に届き、23日に関係者を招待した試食会で振舞われた。
父の実さん亡き後「ちがさき牛を海外へ」との強い想いを兄弟で受け継いでいる忠道さん(32)は「神奈川の牛肉は国内でも評価が高く海外市場でも受け入れられるはず。『ちがさき牛』のPRはもちろん、今後の神奈川県の牛肉が海外進出するための道筋をつけたい」と意気込みを話した。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>