夏の海水浴シーズン前などに実施される海岸清掃は自治体や地域、団体など様々なかたちでおこなわれている昨今。これら活動とは別の視点で行われているのが「海底清掃」だ。専門的な技術や器具を要するこの作業を全国で主導的に行っているのが横浜市に拠点を置く国際ダイビングスクール協会。会長の岡本文孝さん(70)=市内浜竹在住=は「一般の方々には見えないところでやっている作業だから分かりにくいですが、神奈川、湘南エリアは国内でも有数のダイバー人口が多い場所なんですよ」と話す。県内各所でも海開きを前に海底清掃が行われた。
軍事や漁業、産業と娯楽スポーツ、様々な方面で活用されるダイビングだが「スクーバダイビング」として日本で普及が始まったのは約60年ほど前。同協会は潜水教育指導などを通じて技能認定となるCカードを発行している団体だ。
茅ヶ崎で生まれ育ち、子どもの頃はサーフィンにも親しんでいたという岡本さん。「でも実際興味を持ったのは水中という異次元の世界でした。最初はハマグリを獲ったりしていたんですが、もっと深く行きたいって思ったのがこの道に進むきっかけですね」。
同協会が設立された1980年当初からメンバーとしてダイビングの普及活動を続け、2000年から会長職を務めている。「僕たちダイバーが海に入って一番嫌なのが人工物を見てしまうこと。自分たちが遊ぶ場所を綺麗にしようという海底清掃は、ビーチクリーンをやっている方々と思いは同じです」。最近ではマナー向上もあり、ゴミの量も減ってきているとのことだが、「理想は海底清掃という作業が不要になること」だ。
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