寄稿・神奈川県議会議員 岩本一夫 茅ヶ崎は火災が一番怖い
津波は怖い。6mの津波は6mの堤防では決して防げない。ましてや134号線は道路であって堤防の機能を加味してはいない。
しかし本市でもっと怖いのは、実は「火災」だ。県内最大のクラスターゾーンである茅ヶ崎市の南部地域で火災が発生し、放置した場合の最大予想延焼戸数は約1万8900戸といわれる。震災時など、道路が封鎖され、かつ消火栓が破壊された状況で火災が起きれば、東海道線から南側は「焼け野原」になる。延焼を防ぐ為の広い道幅の道路、高熱の旋風から命を守る避難誘導の方策が必要だ。関東大地震の被服廠跡では約3万8千人が焼死されたことを教訓にしたい。
次に怖いのが「洪水」である。私は河川や雨水排水の100㎜対応を求めてきたが、県は「そんな大雨は降らない」と、従来の50㎜対応の施策を変えようとはしない。最近では、私の予測どおり50㎜を超える豪雨は当たり前になって来た。床上浸水すれば、家財の多くがゴミと化す。水が退けたら元の生活に戻れると思ったら大間違いだ。川が近くになくても下水が溢れれば、洪水は起きるのである。
防災は他人任せにはしておけない。正に自主防災だ。
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