神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
茅ヶ崎版 公開:2014年10月17日 エリアトップへ

10月24日(金)、よるカフェで落語「初天神」を披露する 小野間 博さん 南湖在住 49歳

公開:2014年10月17日

  • X
  • LINE
  • hatena

落語で刻印する支援

 ○…南三陸町の仮設住宅で「初天神」を披露した時「笑顔にすることも支援の一つ」と実感した。24日のよるカフェは、それに続く大舞台。「気軽に来てほしい。自分は趣味止まりの素人だから」と控えめに話すが、あらすじをものの10秒で解説してしまう程の腕前だ。

 〇…父が創業した小野間印章店のカウンターで「印鑑は世界に一つだけの自分の証」と優しく語る。十間坂で生まれ育ち、梅田小・中を経て寒川高校へ。出会ったハードロックに熱を上げ「バンドマンに」と大学を中退するも、20代半ばには稼業の虜となり、現在は兄と2人で同店を守り続けている。落語を始めたのは3年前のこと。母の文子さんと兄夫婦、妻の5人で母の77歳の誕生日に温泉へ出かけることに。それは喜寿を迎える特別な日。「世界に一つだけのプレゼントがしたい」。青春時代からの「思い立ったら吉日」の性分は今でも不動。深く思い出に残っていた父と母が寄席に行く姿。「これだっ」。3週間後の「初高座」へ向け、妻が見守る中、動画を師匠に落語の猛練習が始まった。

 〇…「好きなお酒をひっかけて、緊張をほぐしました」と照れ笑いで振り返る2011年4月9日の喜寿旅行。その夜、皆はカラオケ宴会でほろ酔い気分。床に就こうと部屋に戻った家族の前で座布団を敷き、口火を切った。「俺、『初天神』やるから」。圧巻の滑舌に一同喝采。一世一代のサプライズとなった。母の「お前、練習してたのかい?」の言葉が一番嬉しかったという。

 〇…店舗前で6年続けている矢畑肥地力交差点での交通安全ボランティアを「自分一人でも、できることですから」と謙遜する。東日本大震災では連日の報道に「放っておけない」と一人で石巻市へ発ち、瓦礫撤去や泥水除去などのボランティアも行った。同年市内で創設されたTAJ(タージ)に参加。「『芝浜』など人情話もできたらいいな」と話すが、このエピソード自体、泣かせる話じゃないか。

茅ヶ崎版の人物風土記最新6

奈良 英俊さん

3月19日付けで茅ケ崎警察署長に就任した

奈良 英俊さん

茅ヶ崎市在勤 57歳

4月19日

柴田 智美さん

「星空のスカート」を制作して環境問題を訴える

柴田 智美さん

浜之郷在住

4月12日

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市民文化会館で5月6日、初のホール公演を行う

黒木 ちひろさん

茅ヶ崎市内在住

4月5日

櫻井 貴基さん

第六天神社のほか、市内6神社の宮司に就任した

櫻井 貴基さん

十間坂在住 55歳

3月29日

松浦 治美さん

(公財)かながわ海岸美化財団の代表理事を務める

松浦 治美さん

藤沢市在住 66歳

3月22日

田嶋 小梅さん

茅ヶ崎公園をモデルに「防災機能と居場所」が融合する空間をデザインした

田嶋 小梅さん

松風台在住 23歳

3月15日

<PR>

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 3月1日0:00更新

  • 11月17日0:00更新

  • 11月10日0:00更新

茅ヶ崎版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

コラム一覧へ

茅ヶ崎版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook