茅ヶ崎市立病院(仙賀裕病院長)で11月8日、災害対応訓練が行われた。
同院では毎年院内で災害対応訓練を実施しているがこの日は病院職員に加え、茅ヶ崎市消防署、寒川町消防署、湘南看護専門学校生ら約150人が参加。今回寒川町消防署が初参加し、災害救護本部の設置から疾病者の救護活動、他病院への搬送までの一連の訓練など大規模災害に備えて連携体制の強化を図った。
早朝にマグニチュード7・5、最大震度7の神縄・国府津―松田断層帯地震が発生したと想定して行われた同訓練。職員の登院が少ない初期段階に当直の職員が仮の災害救護本部を設置。院内の各部署から次々と集まる設備の被害情報や負傷者の情報などを集計し関係機関に伝えるとともに、院内アナウンスで停電や空調の状況を伝えた。
ほどなくして通報を受けた消防隊が到着。病気やケガの緊急度や重症度に応じて治療や搬送の優先順位を決める「トリアージ」が行われた。さまざな負傷をした疾病者役に扮した専門学生らは皆、消防隊や医師の負傷箇所や症状などを把握するための質問に真剣な面持ちで答えていた。
トリアージで分けられた患者の情報は無線で各部署に連絡され他院への搬送が必要な疾病者の搬送訓練も行われた。
仙賀病院長は「外部機関との合同訓練により、いい緊張感が出た。今後もこのような訓練を継続していき、職員の危機意識の向上や、災害時の対応力強化に努めていきたい」と話した。
神縄・国府津―松田断層帯地震とは
同断層帯は丹沢山地南縁から小田原市の相模湾岸に至る25Kmほどの活断層帯。マグニチュード7・5程度の地震が今後30年の間に発生する可能性が高いことが予想されている。
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