2015年度「サザンビーチちがさき」のライフセーバー監視長になった 若林 和弥さん 堤在住 21歳
安全で快適な海に
○…サザンビーチの安全を守るライフセーバーの監視員のリーダーに今夏から着任した。事故に備え、応急処置や救助訓練を毎日怠らないだけでなく、天候なども事前に調べ、海水浴客に安全な海であるよう環境に目を光らせる。「茅ヶ崎のビーチが好き。海に来る人には事故なく、楽しんで帰ってもらいたい」。小麦色の肌からのぞかせる白い歯が優しい印象を増す。
○…文教大学の3年生。ライフセービング部に入ってから三日に上げず海で過ごしているが、専攻している「梅村ゼミ」では地方創生について学び、隣の寒川町にゼミを通して観光政策を提案するなど、海の外でも地域に力を注ぐ。「寒川神社に来る人が、どうしたら町内の他の場所にも足を運んでくれるか、学生の視点で提案しました」
○…生まれは長野県小県郡青木村。「山に囲まれた村で小さい頃は蛇を捕まえたり、空き家を基地にして遊んでいましたね」。千葉に住む姉と二人姉弟。両親が暮らす実家には愛車の250ccバイクに跨り、一般道で7時間半をかけて帰る。「大学にも通わせてもらっているし、顔を出せと言われるから年に2回ぐらいは帰っています」と少し照れながらも、表情からは家族への愛情が滲む。
○…水泳を本格的に始めたのは高校の時。「伸び代があった分、日に日にタイムが縮まるのが楽しかった」と当時を振り返る。最近は「泳ぎ」の他に、カメラにもはまっている。「この前は長谷寺にあじさいを撮りに行きました」
○…海での仕事は3年目。「お客さんのために快適で安全な海にしたい」。気温や水温のほか、毎日2回の「潮流調査」も欠かさない。「さらにチームワークも高めたい。上下関係にこだわらず、自分は皆を繋ぐパイプ役でありたい」とクラブ全体に目を向けることも忘れない。後輩に襷を渡すその日まで、責任感あるリーダーはこの海を守っていこうと心に誓う。
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