8月2日に府中市・郷土の森総合体育館で行われた「全日本ジュニアテコンドー選手権大会2015」(日本国際テコンドー協会ほか主催)で、「テコンドー茅ヶ崎道場」(田部勝巳師範)に所属する11選手が、優勝を含む入賞を果たした。
今回の全国大会はトゥルと呼ばれる「型」と、マッソギと呼ばれる実戦形式の「組手」で競い、各競技種目で茅ヶ崎道場の選手が活躍。のべ人数で優勝4人、準優勝4人、第3位5人を輩出した。田部師範は「結果は良かったですが、内容はまだまだ。過去の大会で勝ってきた選手に気のゆるみが見られました。もっと上を目指せるはず」と振り返り、先を見据えている。
10年ほど前に発足した茅ヶ崎道場は、現在5歳から50歳まで約70人が所属。茅ヶ崎市内や寒川、藤沢などから通う選手たちは、林水泳教室(若松町)内の道場で、週3回3時間の稽古を重ねている。「技術の基本を教え、選手自らが考えて稽古を行う環境を作っています」と田部師範。また、独自の育成方法として、道場を構える林水泳教室内の専門トレーナーの指導でフィジカルトレーニングも実施しており、田部師範は「道場では、筋力トレーニングは一切しません。トレーナーに任せることで総合的に『世界を目指すアスリート』を育てています」と話す。選手は道場での練習の後、施設内の別室でマシンを使いトレーニングに励む。メンタルや食事指導も行い「テコンドー選手ではなく『アスリート』という意識を持たせることで、過去世界大会にも選手を出場させることができたのだと思う」と続ける。
目標は「世界で活躍」
全国大会の型で準優勝、組手で優勝、さらに大会で最も技能や試合運び、型の完成度が優れた人に贈られる「技能賞」を獲得した坂巻翔太さん(16)=浜須賀在住。テコンドーの蹴りに魅了され小学3年で入門、これまでも国内大会で数多くのタイトルを手にしてきた坂巻さんは「厳しい稽古にも取り組み、勝つことができて嬉しい。稽古通りにできて満足しています」と話す。また、持ち味のスピードと勢いを生かし組手で優勝した青木一翔さん(16)=東海岸南在住=は「道場で切磋琢磨してきたので手応えはあった。結果が出て良かった」と振り返る。組手で第3位入賞の岡田嵐士さん(13)=赤松町在住=は「最近実力が伸びてきた実感がある中で、本来勝てる試合で負けてしまった」と悔しさをにじませ「来年の世界大会には初出場して初優勝をしたい」と意気込む。各選手が掲げる目標は「世界大会優勝」。田部師範は「選手が世界を舞台に活躍する日はそう遠くないと信じています」と話した。
茅ヶ崎勢の入賞者
今大会の茅ヶ崎道場からの入賞者は以下の通り(敬称略)▽「10歳〜13歳男子トゥル赤帯の部」第3位・小林洋二朗▽「14歳〜17歳男子トゥル黒帯の部」準優勝・坂巻翔太▽「10歳〜11歳男子マッソギ︲45kg級」優勝・高野碧▽「12歳〜13歳男子マッソギ︲40kg級」準優勝・吉村亘洋、第3位・小林洋二朗▽「12歳〜13歳男子マッソギ︲50kg級」第3位・岡田嵐士▽「12歳〜13歳男子マッソギ+50kg級」優勝・日下敬介▽「12歳〜13歳女子マッソギ+50kg級」準優勝・青木香桃▽「14歳〜15歳男子マッソギ︲57kg級」第3位・多田虎之輔▽「16歳〜17歳男子マッソギ︲57kg級」優勝・坂巻翔太、準優勝・橋敦也▽「16歳〜17歳男子マッソギ+57kg級」優勝・青木一翔、第3位・杉原航太▽「技能賞」坂巻翔太
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