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茅ヶ崎版 公開:2015年8月21日 エリアトップへ

地域のお茶の間さいとうさんち 3年で3千人が利用 世代超えた交流が人気

社会

公開:2015年8月21日

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昼食を囲む利用者ら
昼食を囲む利用者ら

 茅ヶ崎市新栄町の齋藤量平さんの自宅を開放し、地域住民の憩いの場として開所した「さいとうさんち」(新栄町8の15)が、8月28日で丸3年を迎える。同所を利用してきた延べ人数は3千人にのぼる。

 「さいとうさんち」は、齋藤量平さんの自宅の一部を開放して2012年に開所。運営委員会(早川仁美代表)が管理・運営し、毎週水曜日の午前10時から午後3時までのランチタイムに誰でも利用できる。

 乳幼児をもつ子育て中の母親から高齢者まで、様々な世代の地域住民が毎回20〜30人ほど利用しており、食事(参加費300円)をしながら集まった人やスタッフらと会話を楽しむ。

 スタッフは全員がボランティアで、福祉の専門職経験者も在籍。若い子育て世代の母親の相談に乗ったり、高齢者の話し相手になったりと、利用者にはなくてはならない場所として愛されている。

 ほぼ毎週足を運んでいるという70代の女性は「赤ちゃんの声を聴くのが楽しい。若い人と知り合えて、外に出る機会が増えるから、こういう場所はありがたい」と「居場所」の必要性を話した。

10月から子ども食堂

 「さいとうさんち」では月に1度、1歳未満の乳児と母親、妊婦を対象にした子育て企画も開催。1年前から利用しているという30代の母親は「和室なのでくつろげる。スタッフや他の利用者さんが皆優しくて、居心地がいい。子育て中の友だちもできた」と話した。

 早川代表は「『誰かに悩みを聞いて欲しい』『一人暮らしで淋しい』など目的は人それぞれ。核家族化が進む中、世代を超えた人々が気軽に集まれる居場所は必要。少しでも役に立てれば」と話す。

食育の一助に

 子どもに安心して食事をとってもらおうと、10月から「こども食堂」を開く。月に1回、午後5時から7時までで、主に野菜を中心としたメニューとご飯、みそ汁などを提供する。保育園帰りなどに寄ることができるので、家事に時間を割く代わりに親子が向き合える時間を増やし、栄養バランスのとれた食事の提供で、食育も行うのが狙いだ。

 開所に当たっては、地域の子どもを地域が見守り、支えていこうと2013にスタートした豊島区の「子ども食堂」を視察するなど1年間かけて準備を進めてきた。早川さんは「母子家庭など子どもの貧困が深刻化している。きちんと食事をとれない子どもや、一人で食事を取らざるをえない子どものためにも居場所を作りたかった。大勢で食事をとる楽しみを味わってもらえれば」と意気込む。

 市社会福祉協議会によると、市内には地区毎のボランティアセンターなど地域住民のための拠点が約90カ所あり、高齢者や子育て支援などが行われているが、夜の食事の提供は市内では例がないという。早川さんは「食事の支度は子育ての中でも負担が大きい。月に1度でも親御さんがゆっくりできれば」と話した。問い合わせは早川さん【携帯電話】080・5536・8096へ。

齋藤さんの自宅を開放
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