東海大相模高校野球部の主将として甲子園優勝を果たし、茅ヶ崎市特別表彰を受賞した 長倉 蓮さん 下町屋在住 17歳
執念で仲間と掴んだ日本一
○…この夏甲子園を制し、茅ヶ崎市特別表彰を受けた。「部員全員が『日本一』を目指す気持ちを持ち続け、有終の美で終われたのが幸せ」。これまで「同級生同士厳しいことが言い合えるチーム作りをしてきた」と、2枚看板の投手を女房役の捕手として鼓舞し続け、個性豊かな選手たちを束ねてきた。「これで自分の高校野球が終わりで寂しい気持ちもあります」
〇…印象に残るのは準々決勝の花咲徳栄戦。1点ビハインドで迎えた8回裏、1死2塁で打席が回り、相手のボークでランナーは3塁に。「ここで気持ちが楽になった。最低限の仕事はしてみせる」。門馬敬治監督から学んだ「執念」の一振りで犠牲フライを放ち同点とし、チーム最大のピンチを救った。決勝では勝利の瞬間「このために頑張ってきたんだ」と感極まり、閉会式で手にした深紅の優勝旗は「全国の高校球児が目指す物だから思いが詰まっていました。重量的にもかなり重かった」とはにかむ。
〇…幼い頃から父とキャッチボールをし小学1年の時「鶴嶺ストロングボーイズ」で野球を始めた。当時から「高校野球がやりたい」と夢を抱き、鶴嶺中時代に硬式野球に慣れようと強豪「湘南ボーイズ」の門を叩いた。「みっちり学んだことが今に繋がっている」。湘南ボーイズの田代栄次監督の教えを胸に、東海大相模高入学当初から「レベルが高い世界でも先頭に立ち皆をひっぱること。そして目立つこと」を心掛けてきた。
〇…野球一筋で来た自身がリラックスできるのが地元・茅ヶ崎。本来は大雑把な性格といい「地元の風景を眺め何もせずぼーっと過ごすのが一番リフレッシュできます。寮では常に何かを考え動いていたので」。今後は東海大に進学予定で「将来は野球で生活できるようになり両親に恩返ししたい」。そして「日の丸を背負って戦う同世代たちに刺激を受けている。肩を並べ追い越せるよう頑張りたい」と更なる飛躍を誓った。
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