日本料理しも川(茅ヶ崎市茅ヶ崎233の1/【電話】0467・51・6378)の店主・下川貞造さん(68)が、第36回食生活文化賞の銀賞を受賞した。
一般財団法人日本食生活文化財団(東京都中央区・三田芳裕理事長)が全国で食生活文化に関して優れた業績のある人を毎年表彰しているもので、今年で36回目。今回は和洋の料理長や菓子店の代表など25人が選ばれた。県内の受賞者は下川さんを含む2人のみ。
日本料理の職人として、下川さんは今年50年の節目を迎えた。京料理とふぐ調理に精励し、調理師学校の講師を務めて後進の育成に尽力してきたこと、また日本料理店を営む今でも月1回の頻度で料理教室を開き地域の食生活向上に貢献してきたことなどが評価された。授賞式は11月13日に東京都台東区の上野精養軒で行われ、三田理事長から下川さんら受賞者に賞状とメダルが贈られた。
節目の吉報
下川さんは岩手県二戸市の出身。日本食の料理人を志して18歳で上京し、有楽町の日本料理店で修業を積んだ。銀座や赤坂の日本料理店で働き、40代から仕事の傍ら辻調理師専門学校の講師を15年ほど務めた。その後、縁あって茅ヶ崎の日本料理店に勤め、2005年に独立して「日本料理しも川」を開業した。
職歴50年、開店からちょうど10年の節目に飛び込んできた吉報に、接客や経理で下川さんを支える妻の奈代子さんや息子の貴弘さん、調理師など店のスタッフ全員で受賞を喜ぶ。
表彰を受け下川さんは「修行時代から良い先輩に恵まれ、周囲の人に支えられてここまで来た。節目の年にこんな立派な賞を頂けたことに感謝している。これからも末端ながら日本料理の伝統を引き継ぎ、食文化の普及向上に体の動く限りまい進していきたい」と思いを語った。
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