活動10年を迎えた「室田小学校おやじ倶楽部」の6代目部長を務める 塩澤 一男さん 甘沼在住 44歳
「親父力」地域に活かせ
○…室田小学校に通う児童の父親でつくる「おやじ倶楽部」の部長を4年前から務める。会が発足した2005年に入会して以来の古参部員。これまでに工作教室や餅つきなど親子で参加できるイベントを年5回開催してきた。10年の節目に「例えば部員の勤め先で工場見学を行うなど、各々の仕事を活かしながら子どもたちのためにできることを考えたい。親父の力を発揮して、学校や地域から期待されるような活動を続けられれば」と先を見据える。
○…東京都北区で銭湯を営む両親の元で育った。家に帰れば父親がいる環境で、所属していた草野球チームの監督も父。「他の家庭より父との関わりが深かったと思う。父はスポーツや音楽、料理、地域活動など何でもできる人。尊敬し、いつか超えてやろうと思っていた」と亡父に思いを馳せた。物を作り出す仕事にあこがれて高等専門学校へ進み、卒業後は平塚の日産車体で新車の設計や開発に携わった。就職に伴い20歳で茅ヶ崎へ移住し、結婚を機に甘沼に新居を構えた。2児に恵まれ、休日は子どもの通うサッカーチームでコーチを務める。「自分がそうだったように、今はできるだけ子どもと一緒にいる時間を大切にしたい」
○…倶楽部の会合は月1回、土曜の夜に開く。「負担にならず、自分たちも楽しんで活動する」がモットーだ。昨年、OBの協力で企画した牛の搾乳体験には100人近い参加があった。「人手が足りずイベントの開催を見合わせる年もあったけれど、活動を通じて、学校に足を運ぶ機会の少なかった父親たちが先生や地域とつながったことが大きい」と手応えを感じている。
○…父母仲間と数年前から湘南国際マラソンに参加している。その合宿と称してバーベキューを企画することも。「新住民だった自分が、声をかければ集まってくれる仲間ができたのも倶楽部のおかげ」。笑顔と気さくな人柄で、親と子と地域をつないでいく。
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