ならし保育の様子＝4月1日撮影
イオンスタイル湘南茅ヶ崎が、事業所内保育施設「イオンゆめみらい保育園」を１日に開園した。県内では初、イオングループ全体では同園を含め事業所内保育施設を全国で７カ所設置している（４月１日現在）。この保育園はイオングループ企業とイオンスタイル湘南茅ヶ崎、近隣イオン店舗内に出店する専門店企業の従業員の乳幼児を対象としたものだが、茅ヶ崎市の認可を受け定員枠の一部を地域にも開放している。
同店では、昨年11月に全従業員を対象に子育てについてのアンケートを実施。「保育園が決まらず復職できない」などの声を受けて、施設内への設置を決めた。
３６５日保育
保育園は、広さ73・79平方メートル（共有部分90・52平方メートル）で、乳児室、保育室などを設置。定員は21人で、地域枠は５人。３６５日年中無休で午前７時から午後10時まで運営（地域枠は午前７時から午後６時、延長８時）。従来の保育施設では割増となる早朝、深夜の時間外保育料などは設定していない。
現在同園には10人（うち地域枠２人）が決定している。地域枠で通園が決まった市民は「５人の子どもを育てる中で保育園が決まりほっとした。送り迎えが楽で、買い物などもできるのでありがたい」と話している。同店の鈴木由紀子店長は「イオンリテールとして、地域の方や従業員の要望を見ながら保育施設数の拡大は検討したい。店として地域の待機児童解消の一助になれば」と話している。
イオングループでは、２０２０年までに店舗がない福井県を除く全国都道府県に１カ所以上同様の保育施設をオープンさせる計画で、従業員が育児と両立しながら働きやすく、地域住民のニーズを取り入れた店舗づくりを目指していく。
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