市内に工場を持ち、段ボール用品の製造などで知られる(株)ミヤザワ(本社=藤沢市、宮澤泰隆代表取締役)が、このほど段ボールを利用したベビー用防災・緊急時対策の商品「万がいちボックス『まもるくん』」を開発した。
まもるくんは幅33センチ、奥行28センチ、高さ10・5センチで、中にはおしりふきや粉ミルクのほか、ほ乳ボトルとそれを温めるカイロなどが入っている。また利用者がオムツや衣類などを収納できるスペースも設けている。さらに素材の段ボールを活かし、ボックスの表面には「災害時や赤ちゃんの急病時に落ち着いて行動できるように」と緊急連絡先や避難場所、病院などを記入できるようになっており、裏面には使い方や持ち出しリストのチェック欄もデザインされている。
インターネットでアイデアを募集
これは昨年神奈川県が初めて取り組んだ「クラウドソーシング活用型新商品開発事業」の支援を受け、開発した商品。インターネット上で一般消費者からアイデアを募り商品化に繋げることで、中小企業の商品開発や販売促進を支援しようと数社を対象に進められていた。
同社では段ボールの多様化を図ろうと、フィンランド政府が妊婦に贈るという「マタニティボックス(乳児用にシーツや玩具が入った段ボールの箱)」を参考に以前から商品の開発を行っていた。しかし、ベッドとしても使用されるこの用途に「日本の人たちには抵抗がある」と判断し開発を止めていた。そんな中、県のクラウド事業のことを知り応募。支援企業に選ばれ、再び開発に着手した。
4月上旬からインターネットのみで販売を開始(税込3780円・送料800円)し、ネット環境のない人には電話でも対応する。
開発担当者の熊谷さんは「ご自身が必要だと思うものと合わせて備えて頂くことで防災意識を高めてもらい、まもるくんが万が一の時、落ち着いた行動の助けになれば」と話している。
購入や詳細などの問い合わせは同社HP【URL】http://www.ms-group.net/、または【電話】0466・37・3030(担当熊谷さん)へ。
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