県立鶴嶺高校(川端麻穂校長)の3年生334人が4月28日、茅ヶ崎市選挙管理委員会の指導のもと模擬投票や投開票の事務作業などを体験した。市内では初の試み。
これは公職選挙法の改正により今夏の参議院議員選挙から選挙年齢が18歳以上に引き下げられることを受け、「政治や選挙に関心を持ってもらおう」と市選管が市内の中学校や高校を対象に行っている「出前授業」の中で実施したもの。
これまで市内4校で実施してきたが、同校から「より理解を深めるため、投票を模擬的に体験できないか」と要望あったことから、市内初の模擬投開票につながった。
開票作業も体験
この日体育館で行われた出前授業では、選挙管理委員会職員が選挙の仕組みや投票方法、茅ヶ崎市の投票率の現状などを、スクリーンに映像を映し出しながら生徒たちに分かりやすく解説。その後、模擬投票を実施した。
生徒たちは市選管が持ち込んだ実際の投票箱や投票用紙、記載台を使用し、架空に設定された市長選候補者の中から、公約などを参考に投票を行った。また投票所の受付や投票管理者、開票時の開披係や計数係などの事務作業も体験した。
投票に意欲示す
初めのうちこそ戸惑いながら参加する生徒がほとんどだったが、開票後に当選者が発表されると、館内から自然と拍手が沸き起こり、選挙管理委員会職員が「この授業で選挙に行こうと思った人は」と問いかけると、多くの生徒が手を挙げた。
模擬投開票を終えた大中原恭吾さんは「自分たちに一番近い20代の投票率が茅ヶ崎では20%台だったことに驚いた。学校には市外の子もいるが僕にとっては身近な話。自分たちの世代が投票して茅ヶ崎を変えなきゃと思った」と感想を話した。川端校長は「本物の投票箱や記載台などを使った試みに、生徒たちも1票の大切さを知ることができて、とてもよかった」と感謝を述べた。
市選管では、18歳以下の政治関心を深めていくため、今後も同様の取り組みを続ける予定。
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