7月24日・25日に市民富士登山を行う茅ヶ崎山岳協会の会長を務める 水島 伊三雄さん 茅ヶ崎在勤 55歳
「何よりも安全な登山を」
○…7月1日、山開きを迎えた富士山。今年も「市民富士登山」を7月24日(日)から25日(月)にかけて開催する。「59回目となる茅ヶ崎山岳協会の伝統行事。楽しく無事、安全に全員で登頂を目指します」。
○…茅ヶ崎山岳会と茅ヶ崎市役所山岳部の会員からなる同協会の会長に4月に就任。会員は20代から60代までの48人で、女性が全体の三分の一を占める。「山ガールブームや、中高年の方に登山愛好者が増えたのは良いこと」と笑顔。しかし「初心者を中心に、事故が増えているのも事実。自分もこれまでに危険な事態を経験したことがあるからこそ、何よりも『安全』に登れるよう市民に広めたい」。強い決意を滲ませる。
○…小学2年生の時、両親に連れられて富士山に登ったのが山との出会い。今でも鮮明に覚えているほど「心から楽しかった」というが「自然は好きでしたが、学生時代は山に登る機会がなかった」。機械関係の仕事に興味を持っていたことから横浜商工高校(現横浜創学館高校)卒業後、市内茅ヶ崎の東邦チタニウム(株)に就職。社会人1年目のその年が山との「再会」になった。会社の先輩に誘われるままに山岳協会に入会し、ハイキングから始め、沢・滝・岩登りと徐々にのめり込んだ。魅力は「自然に立ち向かって、登り切った時の達成感が何にも代えがたい」ときっぱり。好きな山は穂高岳や谷川岳。困難が大きい分、冬山の剣岳にも魅力を感じている。「同じ山を異なるルートで何回も登っています。その度に全く違う表情を見せるのが面白い」。
○…現在は、協会で出会って結婚した妻、大学生の息子、母と藤沢で暮らす。月に3回程度、休日を山で過ごし「登山は何歳になってもわくわくできる。仕事のストレスも解消されるし、自分にとって『生きがい』」。今後は「今回の富士登山のほか、恒例行事で春と秋にそれぞれ行う『市民ハイキング』『沢登り』を続けていきたい」と話した。
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