6月17日に設立したNPO法人「3F Community Service」の理事長を務める 内田 洋茂さん 東海岸南在住 36歳
個性生かし、人と地域繋ぐ
○…昨年から友人と行っていた活動団体を広げ、NPO法人化した。「クリエイターたちのNPOは珍しいと思ったが、もっと地元と向き合いたいと思って」。『アート体験で、キヅク、を知ろう』をテーマに掲げ、茅ヶ崎市と民間の協働事業「落書き防止のための壁アートペイント事業」への協力や、地元アーティスト同士の交流会を開いている。
○…千代田区に生まれ、6歳の頃家族で茅ヶ崎に転居。3歳の時に突発性難聴で両耳の聴力を失い、東海岸小で過ごした少年時代を「補聴器をつけて話せたが、コミュニケーションをとるのは大変だった」と振り返るが「不思議と友だちが多くて毎日色んな人と遊んだ」。中学・高校は和光学園(東京都)へ進学し「クラスに必ず2人は障害者がいる環境。個性を尊重する校風で楽しかった」。
○…それでも幼い頃から感じ続けていたのは「初対面で自分の両耳の補聴器が目に入ると、一歩引かれてしまう」という、人との見えない距離感。そこで個性的な服装やヘアスタイルに身を包むことで「障害より先にファッションが目に止まれば、もっと心を近くにして関われる」と壁を打ち破った。その後はスタイリストを目指し横浜ファッションデザイン専門学校に進むも、在学中テレビで見たブレイクダンスに衝撃を受けその道へ。NYへ何度も渡り人種や文化の混ざり合った世界に刺激を受けた。
○…現在は妻と暮らし、企業CMや広告のキャスティング、プロデュースを行う合同会社「digress―lab」のCEOを務める。子どもの頃から仲間が多かった―自身の得意分野を生かし「地道にSNSなどで友人を介して各CMにマッチングする人を探している」。今後は「空き家問題などにもアート体験を含めた視点で取り組みたい」と意気込む。トレードマークの「ちょんまげヘア」と「個性的な髭」で誰とも心地良い距離感で付き合い、茅ヶ崎に新しい風を吹き込む。
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