地域の力で子どもたちを守ろう―。松林地区まちぢから協議会子ども部会と松林公民館、松林中学校が連携して子どもたちの学習支援などを行う「ふくろう塾」がこのほど始まった。
きっかけは夜遅くまで公民館周辺に集まる子どもたちの姿を見かけた地域住民が「何かできないか」と子どもたちの居場所づくりを模索。一方、中学校では放課後の補習で学習支援を行っていたこともあったがしばらく途絶えていた経緯もあり、学校主体でなく地域の力を活用できないかと地域に相談。「それなら」と協議会が塾の立ち上げ準備を始めた。講師には中学校の元校長や民生委員、チャイルドラインの電話相談員経験者など地域に暮らす多彩な顔ぶれの支援者が集まった。
ふくろう塾では、参加はもちろん勉強も強制しない。各自がやりたい教材を持ち込み、分からないところを教えてもらいながら勉強をすすめる。同部会の早川仁美さんは「参加することで子どもたちは地域の大人と顔がつながり、大人は子どもたちの見守りができる。多くの大人とつながることで子どもたちの世界観が広がればうれしい。本格スタートは秋からだが他の地域にも広がれば」と期待を寄せる。参加した子どもたちからは「楽しく勉強ができた」と声が上がっている。
市の助成も
ふくろう塾の立ち上げには今年4月に施行された「茅ヶ崎市地域コミュニティの認定等に関する条例」の力が大きい。これにより各地域に協議の場として設置された「まちぢから協議会」が、市の認定を受けると活動資金の助成を受けられるようになったからだ。塾を開く松林地区の同協議会は7月に地域コミュニティに認定。8月の事業審査会で同塾の事業が認定された。条例施行後初の事業提案が行われた今回、2地区の事業が認定され、子どもの居場所づくり事業は松林地区が市内初となった。
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