茅ヶ崎で合唱指導を続けて50年を迎える 吉田 孝古麿(こうこまろ)さん 横浜市在住 82歳
歌とともに、人とともに
○…茅ヶ崎市内の合唱団を指導して半世紀。12月11日(日)には最も長く指導を続けてきた梅田小PTAのコーラスグループ「マミー・コール」の50周年コンサートで指揮棒を振る。現役とOGら総勢130人が出場する大規模なステージ。「OGにとっては同窓会のようなもの。それぞれが思い出を振り返りながら楽しんで歌ってもらえれば。観客も巻き込んで一緒に歌える仕組みもちゃんと考えてある」と茶目っ気たっぷりに笑う。
○…横浜市出身。中学3年の時に初めてピアノに出会った。友人と興味本位で習い始めたはずが、いつしかほとんどの時間を練習に費やすほど夢中に。「たった1年間だったが他の人の5年分は練習した」と振り返る。音楽に惹かれ、高校では混声合唱部を創り、部長も務めた。大学は政経学部に進んだが、並行して作曲家の故・石渡日出夫氏の下で作曲法を学んだ。在学中にアマチュア合唱団の指導をするうちに手応えを感じ、中退して合唱指導と作曲・編曲家の道へ。以来、県内で数多くの合唱団を指導し、1000曲を超える作曲・編曲に携わった。2006年秋の叙勲では旭日双光章を受章している。
○…茅ヶ崎との関わりは、1967年に友人からコーラスグループの指導を頼まれたことがきっかけ。当初は電車で通っていたが、指導する団体が増えて南湖にアパートを借りたことも。「8年間、週の後半を茅ヶ崎で過ごした。自転車で散策したり飲食店や銭湯に通ったり。茅ヶ崎の人はおっとりしていて温かい。それが好きで50年も続けているのかも」。現在も週1回、茅ヶ崎を訪れて3団体を指導する。茅ヶ崎市歌や梅田小・中校歌の編曲など、茅ヶ崎での音楽活動も幅広い。
○…歌の魅力を人に伝え続けてきた人生。他の趣味を尋ねると「無い」ときっぱり。「この年齢で目も体もしっかりしているのは音楽のおかげ。これからも今まで通り、体が動く限りみんなと一緒に歌い続けたい」
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