茅ケ崎北陵高校出身の映画監督・プロデューサー三澤拓哉さん(28)=寒川町在住=が、晩秋の大磯を舞台に映画の撮影を行う。自ら脚本を手掛けた長編映画『落葉』で、二人の「運命の女」によって青年4人の関係が崩れていく様を描く。
桜が咲いた今年4月。三澤さんは知人の勧めで大磯町を散策した。海と山が接近している地形や豊かな緑、細い路地、歴史の息づかいが聞こえてきそうな建物などに心惹かれたという。「湘南イコール海というイメージがあるが、紅葉の季節の大磯で映画を撮りたいと思った」。木々の葉が色づき、落ちていく季節の移ろいと登場人物の人間関係をリンクさせて脚本を仕上げた。
映画『落葉』は、幼なじみの青年たちの恩師が他界したことから始まる。恩師の後妻との出会い、中学時代の女ともだちとの再会で物語が展開していく。
初監督作品の舞台は茅ヶ崎
三澤さんは明治大学で演劇学を専攻した後、1期生として日本映画大学へ。2014年、映画大在学中に『3泊4日、5時の鐘』(制作・和エンタテインメント)で初の脚本と監督を務めた。故小津安二郎監督が脚本執筆のために定宿とした老舗旅館・茅ヶ崎館=市内中海岸=などでオール茅ヶ崎ロケを敢行。同作品は国内外12の映画祭に招待され、北京国際映画祭新人コンペティション部門最優秀脚本賞、シロス国際映画祭最優秀作品賞を受賞した。
大磯での映画制作に際しては、ロケーションの候補地探しなどで大磯町観光協会の協力を得た。撮影は真鶴町でも行い、来年11月末ごろのクランクインを予定しているという。「作品を通して大磯町の魅力を伝えることができれば。地元で上映会も開きたい」と三澤さんは話す。
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