改修工事で3月から休館する茅ヶ崎市民文化会館の舞台チーフを務めている 小林 哲也さん 円蔵在住 51歳
舞台支える笑顔の裏方
○…「リニューアルに向けては寂しさ半分、楽しみ半分。より良いホールになって、また来年10月に市民の皆さんを迎えられたら」。改修工事で休館となる文化会館の舞台を支えて22年。「舞台は決して敷居が高いものじゃない。誰でも利用できる場所だと伝えたくて」と、穏やかな表情を見せる。「安全で楽しく、気持ち良く帰ってもらえる場所に」と、利用者との打ち合わせから舞台運営まで裏方として尽力してきた。
○…鶴嶺中時代、サザンオールスターズのライブを見ようと一人チケットを握りしめ文化会館へ。「体に電気が走るような衝撃を受けた。MCでダイクマとか地元の話もしてくれて嬉しくて」。チケットの半券は今も大切な宝物だ。「放課後、桑田さんの家を何度も訪ねた。一度だけ会えてね」と話は尽きない。その影響で茅ケ崎高ではバンドを組みギターを担当。ステージで表現する喜びに目覚めた。
○…大学在学中に始めた藤沢のヤマハホールでのアルバイトを通じ「舞台上で目立つよりも、裏方として人をケアすること、いかにストレスなく利用してもらうか考える方が性分に合っている」と気付き、結婚を機に文化会館の舞台スタッフに。「親方の仕事を見て学ぶ時代で大変だったけど、その経験があってスキルも上がった」。プライベートでは、大学の舞台スタッフコースで学ぶ息子と、鶴嶺中で吹奏楽部に所属する双子の娘たちの父。「息子は自分の仕事を見て、楽だと思って目指しているのかな」と言いつつも、その目はどこか嬉しそうだ。
○…生まれ育った矢畑の神輿を20代から今も担ぎ、市民劇団「湘南えぼし座」の舞台スタッフも務めるなど地元での活動も抜かりない。休館前日の2月28日(火)に文化会館で行う催し「千秋楽」では「大ホール探検・体験ツアー」を企画し「少しでも思い入れのある方は、ぜひ今の文化会館の見納めに足を運んでもらえたら」と笑顔を見せた。
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