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茅ヶ崎版 公開:2017年5月5日 エリアトップへ

茅ヶ崎市文化団体協議会 「ホノルルへ日本の伝統を」 現地へ七五三衣装を寄贈

文化

公開:2017年5月5日

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JCCHハヤシノ理事長と(中央左)とスタッフ(中央右)、文団協の2人(両端)
JCCHハヤシノ理事長と(中央左)とスタッフ(中央右)、文団協の2人(両端)

 茅ヶ崎市文化団体協議会(文団協)がこのほど、姉妹都市のハワイ州ホノルル市・郡の日本文化センター(Japanese Culture Center of HAWAII・以降JCCH)へ、七五三衣装一式約8セット(着物や小物約100点)を寄贈した。

 文団協は、ホノルルとの文化交流に取り組み、市民文化祭でホノルルの書道作品展示、勉強会などの活動を行ってきた。

 昨年6月の視察研修の中で、ハワイ日系社会の歴史を伝え研究する非営利の民間団体JCCHを訪問し、ホノルルに「こどもの日(Children’s day)」や「七五三(shichi―go―san)」など、日本の行事が多く根付いていることを知った。これは総勢20万人といわれる日本人移民がもたらしたもので、現在も日系の人々に受け継がれている。こいのぼりや兜を飾り、祝いの食事を行うほか、和服を着用した記念写真撮影は特に人気があるという。そこで文団協は「七五三の衣装を贈りたい」とJCCHに提案。快諾されたことから日本で検討を重ねた。

 年明けからプロジェクトを本格化させ、各家庭に眠っている七五三衣装や小物の寄付を募集。2月末に文団協主催の文化会館改修前イベント内で回収し、着物、草履、帯、鞄など約100点、衣装一式にすると約8セット分が集まった。

 文団協の担当者は「『思い出の品を捨ててしまうのは抵抗があり家に保管していたが、姉妹都市で役立ててもらえるならぜひ』という寄贈者のあたたかい思いを受け取った」と振り返る。集まった衣装は、小包と現地入りする担当者の手荷物で届けることになった。

日系文化の継承に

 4月12日(現地時間)、担当者がJCCHを訪ね直接手渡すと、JCCHスタッフから「サンキューソーマッチ」「プリティー」「クール」と声が上がった。担当者は「喜んでもらえたのが何よりうれしい。茅ヶ崎でお預かりした衣装がホノルルの地で新たに活用されることを願う」と話す。

 寄贈した衣装は日系人の文化継承に役立てられる。施設での展示、撮影会での活用、販売して収益を施設の活動費に充てるなど、具体的な方法は現在JCCHが検討している。

 現地では寄贈のほか、書道教室主宰者と交流の情報交換や、私立高校の和太鼓イベント、折鶴の平和啓発活動に参加するなどして、交流の窓口が広がった。担当者は「今回の衣装寄贈は、ホノルルと近くなり文化の背景を知ったからこそ持ち上がった企画。今後も民間レベルで様々な文化交流を続けたい」と話した。
 

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