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茅ヶ崎版 公開:2017年6月2日 エリアトップへ

料理研究家加藤イセ子さん 平和への願い「だし」に込め 自作の味噌汁で沖縄慰霊

社会

公開:2017年6月2日

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慰霊碑「同期の桜の碑」に手を合わせる加藤さん(撮影:田中正文)
慰霊碑「同期の桜の碑」に手を合わせる加藤さん(撮影:田中正文)

 食育料理研究家の加藤イセ子さん(79)=茅ヶ崎市南湖在住=が、5月9日から11日にかけて沖縄県を訪れ、慰霊碑に自作の「加藤だし」の味噌汁を供えた。

 加藤さんは昨年10月、日本の食文化を世界へ発信しようとパラオ共和国を訪問し、大統領に自作のだしの味噌汁を進呈した。ペリリュー島も訪れ、慰霊碑に味噌汁などを供えたことから「日本の食文化を通し、平和への思いを届けたい」と考えるようになったという。

 今回、パラオをともに訪れた写真家や政治家の友人の平和教育関係の視察に同行する形で、沖縄県を訪れた加藤さん。3日間の日程で、航空自衛隊那覇基地内の砲台と慰霊碑「同期の桜の碑」、嘉数の塔、白梅之塔、ひめゆりの塔など10カ所以上の慰霊碑を訪れた。

 出発前に準備した自作のだし約4Lをホテルで温め、各慰霊碑の前で味噌とわかめをとき、できたての味噌汁を供え、手を合わせた。飲食物の供え物は持ち帰る決まりとなっていたため、視察同行者や白梅之塔の語り部に、味噌汁を飲んでもらったという。「皆、表情をほころばせ『本当に美味しい。ありがとう』と言って味わってくれた」と加藤さん。「戦時中は満足に食べられず、家族を失った深い悲しみを持つ方が多くいらっしゃった。今は飽食の時代だが、これからも家族への思いやりを持って料理を作り、大切に食べることを後世に伝えたい」と話した。
 

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