さかなの市を開催する茅ヶ崎市漁業協同組合の代表理事組合長 木村 英雄さん 南湖在住 67歳
優しさと厳しさ、相模湾の如し
○…先代の推薦を受け、4月に就任した。相模湾を”職場”にする他地域の漁業関係へ頻繁に顔を出し、繋がり強化の真っ最中。自身を「新人」と謙遜するが「最近の相模湾は、良くも悪くも採れる魚の種類や量が変化している。全体で連携しないと」と語る真摯な瞳は、時に優しく、時に厳しく相模湾の海のようだ。
○…釣り船沖右ヱ門丸の6代目。船名の初代沖右ヱ門丸は江戸末期の一本釣り漁師だ。小学生の時、父が釣り船業に移行したが、家業を継ぐ気はなく工業高校へ進学した。しかし気付けば船上の人に。「なりゆきだよね。親父も組合長だったんだけどさ、港を大きくすることに夢中になっちゃって、その間俺が船の面倒を見てたよ」と苦笑しつつ振り返る。自身の子どもたちにも強制はしなかったが、それぞれ家庭を持ちつつも、他の従業員とともに皆が沖右ヱ門丸で働いている。特に長男と次男には船上で「お客さんがいてこその商売」と厳しく指導するが「一緒に働けるのは、やっぱりね、嬉しいよ」と顔をほころばせる。
○…現在は最愛の妻と2人暮らし。面と向かっては恥ずかしくて言えないが「サポートあってこそやってこれた」と照れ笑い。趣味は映画観賞。「特に洋画、スパイ物なんかいいよね」。組合長に就任してからはなかなか映画館へ足を運べていないが、衛星放送などで一人映画を楽しむのが癒しの一時だ。
○…6月の茅ヶ崎の海は、鯛、スルメイカなどが旬。夏にはキハダマグロなども控える。「釣り物で一番興奮するのはカツオ。いい群れに当たるとお客さんと一緒に盛り上がっちゃうね」とにっこり。6月20日の「さかなの市」は、組合長就任後、初の一大イベント開催となる。昨年人気だったサザエの掴み取りは今年も開催。「茅ヶ崎市漁協一同、色々な魚を取り揃えてお待ちしています。鮮度の良い茅ヶ崎の地魚を提供できるよう、皆で頑張りますよ」
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