中海岸在住の阿見潤(ひろし)さん(41)の人命救助活動に対する表彰が、6月7日に茅ヶ崎市役所で行われた。
これは3月30日午後6時45分ころ、南湖3丁目付近の市道で意識を失い、心肺停止状態で倒れていた70代男性に対しての救助活動に対するもの。阿見さんは仕事帰りに娘を保育園に迎えに行き、帰宅途中で現場に遭遇。当初は通行人の男性がすでに心臓マッサージを行っていたが、阿見さんは多少の心得があることからその男性に代わり、消防隊が到着するまで心肺蘇生措置を行った。もう一人の男性は消防の到着後に氏名も告げずにその場を立ち去ったという。
阿見さんは大和市内でスポーツセンターの管理・運営を行う団体職員で、消防の上級救命講習や水上安全救助員の資格なども取得していた。阿見さんは「確実に5分以上は心臓マッサージを続けていたが、とても長い時間に感じた」と振り返る。搬送された男性はその後、入院先の医療機関を無事退院し、現在は平常の生活を取り戻している。
小澤幸雄消防長は「毎年多くの人が不慮の事故で亡くなっている。阿見様の勇気ある行動を称えるとともに感謝したい。地域、職場での幅広い活躍を願う」と述べた。
今回の表彰に対して阿見さんは、「周囲の人たちの協力があってこそ。みんなで受けた表彰であり、自分はその代表としてここに来たと思っている」と語った。
「こうした事態はいつ遭遇するかわからない。一人でも多くの人たちに普通救命講習を受けてもらいたい」と阿見さんは呼びかけた。
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