茅ヶ崎市保健所は7月13日、茅ヶ崎市、寒川町での手足口病の流行警報を発令した。近隣では平塚市、藤沢市などでも警報が発令され、県内全体で流行拡大の傾向だという。
手足口病は、口の中や手足に水疱性の発疹が出る特徴から名が付いた感染症。患者の9割は0〜5歳。多くは軽症で、数日で症状も治まる傾向にあるが、発疹が痛み、食事や水分が取りづらくなることもある。
解熱鎮痛剤などが処方されることもあるが、ワクチンや予防薬はない。症状が治まった後も2〜4週間はウイルスが便から排せつされるため、患者の唾液などの飛沫感染や接触感染、排せつ物の処理、タオルの共用などに注意が必要とされる。また、石けんを使用した手洗いや、次亜塩素酸ナトリウム希釈液での消毒も有効。
学校保健法では出席停止に定められておらず、症状が軽症の場合、本人や周囲も気付かないことがあるため、特にプールや各種施設などの人が集まる場所や、集団生活の場面では感染拡大することが多い。
例年夏頃に流行し、市内では今年の6月頃から患者の報告が増加。定点観測を行う市内7か所の小児科で7月3日から9日にかけての定点患者報告数が、発令基準の5人超の6・29人となり、警報が発令された。
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