市景観みどり課は12月5日、ちがさき景観資源第5号「勘重郎堀のシイノキ」の指定を解除した。推定樹齢400年の同樹の幹に空洞が見付かり、倒木の危険を考慮し伐採されたことによるもの。解除後の第5号は欠番となり、現在の指定数は8件となった。
ちがさき景観資源は、茅ヶ崎らしい景観を地域の資源として指定することで価値を高め、周知する目的の制度。
勘重郎堀は、香川の名主三橋勘重郎が230年ほど前に地域のために設けた用水だが、樹自体はそれよりも前からあったと推定されている。樹木と堀が形成する一体の景観が評価され、2010年3月に同制度で最初に指定された5件の1つとして登録された。
樹は現在個人宅内にあり今夏、剪定を行った際に、幹の部分が空洞になっていることが判明。倒木の危険性があり、小学校の通学路にもなっていることから、事故を予防するためやむなく空洞部を伐採することになったという。
伐採に伴い、指定理由の景観に即さなくなったことから、指定解除が決まった。同課は「残念なことだが、景観は人と共にあるもので、景観が人の暮らしの妨げになってはならない。今後も景観資源を地域と共に守り育てていきたい」と話している。
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