障害者の職業的自立を促すことなどを目的に、職業技能を競い合う「第37回全国アビリンピック」が先ごろ栃木県で行われ、神奈川県代表として出場した関野賢志さん(32)=茅ヶ崎市矢畑在住=がワード・プロセッサ部門で1位にあたる金賞を獲得した。
各都道府県の予選を勝ち抜いた約400人が出場した同大会。洋裁や製パン加工など25種目の部門ごとに競い合った。
同大会には過去に入賞した種目や、直前の3大会に連続出場した種目に再び出場できない規則がある。関野さんは2011年に国際大会のデータベース部門で銀賞を獲得した経歴を持つことから、今回は以前から関心のあったワード・プロセッサ部門に挑戦した。
同部門には全国から39人が出場し、制限時間内に課題として与えられた和文・英文の文書と同じ物をパソコンで作成する技術を競った。細部まで作り込んだ文書の完成度と持ち前の入力スピードが評価された関野さんは「満足という言葉では済まないほどうれしかった」と喜びを語る。
周囲の支えが力に
以前は独学でアビリンピックに挑戦していた関野さん。より高いレベルを目指そうと、2006年からは母・とも子さんが市から紹介を受けた、NPO法人パソコンボランティア湘南(大木伊都子理事長)の指導を受け、同NPO法人が作成した練習メニューに精力的に取り組んだ。指導にあたった鈴木洋一さんは「もともとタイピングのスピードがずば抜けていたので、あとはコツを教えるだけでみるみる上達した」と振り返る。
今回金賞を獲得した関野さんは、今年11月に沖縄で行われる「第38回全国アビリンピック」に招待選手として出場する。この大会は4年に一度開催される国際大会の予選を兼ねている。とも子さんは「努力の成果が実ってうれしい。次の大会も楽しんでくれれば」と話した。
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