「第5回サザンマルシェ」の実行委員長を務める 中利(なかり) 隆光(たかみつ)さん 旭が丘在住 43歳
原動力は「感謝」
○…髪型にこだわっているわけではない。「親友に切ってもらっていて、すべておまかせ。いざとなったら坊主にすればいい」。これといった趣味はなく、こだわりも少ない。「自分は何もできない」と自覚するからこそ、周囲への感謝を人一倍強く抱いて生きてきた。
〇…中央公園で3月4日(日)に開催する『サザンマルシェ』の実行委員長を務める。クラフト販売から湘南の人気店が集う屋台村、ポニー乗馬体験、相模湾で採れた魚を展示する水族館まで。5回目を迎える青空マーケットの中心的な存在だが、「実行委員のメンバーに助けられてばかり」と苦笑しつつ、「みんなで肩を組んでやっていきたい。来場者、出店者、関わる人たちの笑顔が見たい」とイベント準備に奔走する日々だ。
〇…生まれは横浜。兄の影響で小学生時代は野球に取り組んだが、中学では一転、バスケ部へ。「飽きっぽい」性格から、それも高校までは続かなかった。以降、ウクレレを購入してスクールに通ったのも1回だけ、三線も手に入れたが日の目を浴びることはなかった。「先のことをあまり考えずに行動しちゃうんです。でも、30歳までには自分の店を持つということだけは決めていた」
〇…アルバイトや社員として飲食店を転々とし、横浜の焼き鳥店へ。新規オープンする茅ヶ崎店の店長を任され、25歳でこの街にやって来た。そして29歳のときに念願の独立。美住町に焼き鳥店『ピカピカ』の1号店、35歳で幸町に2号店を出店した。今でも店内で煙にまみれ、多いときには1日800本を焼き上げる。妻や2人の息子たちと出かけた先でも、焼き鳥を食べに行くほど。「焼き鳥だけは飽きない。塩加減、焼き加減はこだわりますよ」と頬を緩ませる。
〇…ニックネームは、苗字の一部をとって『りんちゃん』。これまで周りに支えられてきた分、「恩返しをしていく」と新たなこだわりを口にした。
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