茅ヶ崎市景観みどり課が3年にわたって実施した「第3回自然環境評価調査」が、2017年度をもって終了した。調査結果は冊子にまとめられたほか、4月15日(日)に結果発表会「茅ヶ崎の自然を見てみよう2017」が開催される。
自然環境評価調査は、茅ヶ崎の自然の保全・再生のための基礎資料を取得する目的で、市が独自に取り組んでいるもの。2003年から05年にかけて第1回、その後概ね5年ごとに実施されている。
今回の調査エリアは、「市内で特に重要度の高い自然環境を有する」7地区(柳谷・行谷・清水谷・長谷・赤羽根十三図・平太夫新田・柳島)と、「比較的良好な自然環境が残されている」2地区(城之腰・汐見台)のほか、主要河川16地点とそれらに注ぎ込む水田用水路など8地点。
調査対象は、ハマヒルガオやカワニナ、カヤネズミなど「良好な自然に生息・生育する代表的な種」「固有性の高い種」などの指標種約170種。また、今回初の試みとして、生態系を脅かすおそれのある外来生物も調査対象に含めた。
公募の市民調査員と有識者ら約70人の調査員が、述べ約150回の現地調査で調べ上げた。全国的に見ると調査員は専門業者らが行うことが多く、市民参加型の環境調査としては全国でも先進的な取り組みだという。
15日に結果発表会
主な調査結果について市景観みどり課は、ここ10年間で、柳谷・清水谷・赤羽根十三図・平太夫新田で指標種の確認種類が増加していることなどを挙げ、「市民団体などによる自然環境保全の取り組みの効果が現れている」と分析。一方、絶滅種などを分析したレッドリストでは、前回の調査から植物の絶滅種が10種増え58種になるなど、登録数が増加した。
調査結果概要をまとめた冊子「茅ヶ崎の自然を見てみよう2017」は同課の窓口で配布されているほか、市ホームページでも閲覧できる。
また、結果発表会が4月15日(日)、市役所分庁舎6階コミュニティホールで開催される。午前9時から正午まで。定員100人。申し込み不要で入場無料。同課は「誰でも気軽に参加してほしい」と呼びかけた。問い合わせは同課【電話】0467・82・1111へ。
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