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茅ヶ崎版 公開:2018年8月3日 エリアトップへ

震災風化させないサッカー交流 茅ヶ崎と宮城県気仙沼

社会

公開:2018年8月3日

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両市の子どもがサッカーで交流
両市の子どもがサッカーで交流

 東日本大震災を機に、茅ヶ崎と宮城県気仙沼の交流・支援を続けている「特定非営利活動法人ちがけせんプロジェクト」。7月27日から29日にかけて気仙沼の小中学生を茅ヶ崎に迎え、毎年行われているサッカー大会が開かれた。これまでの活動と現状、今後について取材した。

 1年ぶりの再会を喜び、肩を組んで写真に収まる両市のサッカー少年たち。初日は中学生大会を実施し、茅ヶ崎、平塚市内のチームに、気仙沼のチームを加え「ちがけせんCUP」を争い総当たりで対戦。試合に入ると少年たちは真剣な表情で汗を流した。2日目は台風が接近。小学生大会が中止となったが、気仙沼の子どもたちからの「プールに行きたい」とのリクエストで辻堂のプールを楽しみ、3日目は両市の代表がフレンドリーマッチを行った。

 気仙沼市立大谷中学校2年の三浦陽輝君は6回目の参加。「湘南のサッカーが上手な子たちと試合ができてうれしい」と話し、「復興は進んでいる。震災の時は心がいつもと違ったが、今はいつも通り」と続けた。2回目の参加となった大谷小学校4年の高橋陽介君は「茅ヶ崎は気仙沼と比べて暑い。美味しいご飯が食べられたし、みんなで遊べて楽しかった」と笑顔を見せた。

未経験世代にもつながる絆

 高橋君が震災を経験したのは2〜3歳。当時の記憶は無いという。ちがけせんの日向正篤代表理事(59)=浜之郷在住=は「今後、交流の中心は震災経験のない子どもたち。その中でも風化させず、震災で得られた『生きるための教訓』を語り継ぐことが大切」と熱を込めた。

 2011年3月。日向さんの友人の実家がある気仙沼に、震災直後に物資を届けたことをきっかけに活動は始まった。仮設住宅が建設された学校のグラウンドで、子どもたちからあがった「サッカーをする場所がなくなっちゃった」との声を受け、12年夏に少年少女を茅ヶ崎に招待した。それを機に、毎年夏に茅ヶ崎、春には気仙沼でサッカーを通じた相互交流を続けている。当初は募金活動で支援を得ていたが、現在は気仙沼のサンマやホタテを仕入れ茅ヶ崎などのイベントで販売して経済面の支援をするとともに、活動資金に充て、協賛企業も募りながら活動している。日向さんは「互いの地域に友人ができることで万一の時にも助け合えるはず。『絆』を継続し100年続く活動にしていきたい」と語った。

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