ビジネスの面白さと大変さを学ぶ「ビジネス体験隊!みんなで会社をつくります!」が8月8日から11日まで、茅ヶ崎市役所と近くのイオン茅ヶ崎中央店で行われた。次世代の産業を支える人材として、体験に挑む子どもたちの姿を追った。
「こっちの名前の方がいいよ」「こんなデザインはどうかな」―。市役所の会議室に若き起業家たちの活発な意見が飛び交う。会社の設立から商品の企画・販売まで、すべて子どもたちが行う「ビジネス体験隊」。13回目を迎える今年は、茅ヶ崎市と寒川町に在学・在住の小学5・6年生56人が参加した。
体験初日。子どもたちは毎年講師を務めるミッドメディア有限会社の渡辺彩子さんや、ラスカ茅ヶ崎店・KUMAJIの岩澤あゆみ社長のアドバイスを受けながら、各班の社長や宣伝担当などの役割を決定。自分たちが選んだ商品の客層や値段などの市場調査をもとに、カードケースやコースターなどの商品を企画した。”お客様に満足してもらえるように”という意味の込められた会社名「サティスファイカンパニー」や、「世界に1つだけのバッグをあなたに」という商品のキャッチコピーなど、それぞれのアイデアを形にしていった。今宿小6年の大石桜弥君は「みんなでの話し合いが楽しかった」と話し、小和田小5年の寶田幸来さんは「最後までがんばってやり切りたい」と商品開発への意気込みを語った。
初めての体験を糧に
ビジネス体験では、スルガ銀行株式会社茅ヶ崎支店の協力のもとで融資を受け、販売後は資金を返済し、最終的に収益を分配するところまで行う。慣れない体験に戸惑う場面もあったが、子どもたちは協力して乗り越えていった。茅ヶ崎市役所のインターン生として体験のサポートをした八幡昌宏さん(24)は「子どもたちにはそれぞれ個性があって、足並みを揃えるのは難しい。同じ目標に向かって協力していくのは貴重な体験だと思う」と話した。
最終日のイオン特設ブース。商品が並べられ、開店準備を終えた子どもたちは緊張した面持ちで買物客を迎えた。来場者数は200人。完売した班も売れ残った班もあったが、売り上げは全部の班が黒字を達成した。
梅田小6年の川崎遥斗君は「融資を受けたり、自分で物を売ったり。初めての体験ばかりで大変だったけど、完売した時はとても充実した4日間だと思った」と達成感を露にした。市産業振興課の担当者は「この経験をぜひ将来の道に活かしていってほしい」と話した。
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