「第6回HBA/KOKUBUカクテルコンペティション」で初優勝した 堤 沙耶香さん 小和田在住 33歳
皆を笑顔にする”一杯”を
○…藤沢市鵠沼橘の「THE BAR PLEO」のバーテンダー。10月に東京で行われた大会で初優勝を果たした。「支えてくれた周囲の人々に感謝。今回の優勝が恩返しになれば」と話す。
○…東京都生まれ。小3の時、茅ヶ崎に越してきた。松林中では吹奏楽部でユーフォニウムに熱中。先輩たちとアンサンブルを組み、公演に向けて練習に打ち込んだが、直前にトラブルが発生し出演を断念。「皆と積み上げた努力が発表すらできなかったのは悔しかった」と振り返る。”バーテンダー”との出会いは短大を卒業後、横浜のイベントホールでアルバイトをしていた時。業務の中でバーカウンターを任されたことをきっかけに、接客の楽しさや、お酒を作ることの奥深さを知り、「もっと本格的に学びたい」と思うようになった。
○…父の紹介で茅ヶ崎にあるバーの門を叩いた。カクテルの世界は奥深く「師匠と同じ作り方をしたつもりでも全く味が違った」が、修業を重ね働き始めて3カ月で大会にも出場。「結果は惨敗だったけれど、どんどん挑戦させてもらえたことが今の私につながっている」とにっこり。30歳のときに現在の店に移籍。今大会前は寝る間も惜しみ練習に没頭し、常連客からは「今回は一番練習してるね」と声をかけられたほど。「周囲の応援に応えたい」という思いで大会に臨み、努力が実を結んだ。
○…駅近の店で嗜むウイスキーが最近の息抜き。「作ることも飲むことも同じくらい好き」と快活に笑う。祖母と両親と弟の5人家族。バーテンダーとして駆け出しの頃は、家族にカクテルをふるまい、練習に付き合ってもらうこともあったという。「その人の好みに合ったカクテルを出せた時が一番うれしい。私が作ったカクテルでみんなを笑顔にできたら」
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