「2019年茅ヶ崎市成人のつどい」実行委員長を務める 中村 美穂さん 円蔵在住 20歳
瞳の奥に光る闘争心
○…「委員会で話し合った時、自然に出てきたテーマが”ありがとう”だった」。中学の恩師から声が掛かり成人のつどいの実行委員会へ。女優志望の学生は持ち前の明るさで13人のメンバーを束ねる。「”やっぱり地元っていいな”と思ってもらえるような式にしたい」
○…東京出身で3歳のときに茅ヶ崎に移住した。円蔵中では袴に憧れて剣道部に入部。生徒会長も務め、「100%やらなきゃ気が済まない」という性格は繁忙期には自身を追い詰めることもあった。そんな中、生徒会では「友達や先生が優しい言葉を掛けてくれて、時には仕事を代わってくれた」。周囲の支えで剣道でも練習に打ち込め、中3の湘南大会では団体戦で10年ぶりに優勝、個人でも準優勝を掴み取った。
○…女優を志したのは高2の夏、テレビのアクションシーンで殺陣を目にしたとき。居合道部所属のプライドから、「自分ならもっと上手くできるのに」と闘争心に火がついた。すぐさま劇団員の募集に応募し、オーディションをクリア。初舞台では高度なアクション技術が求められる殺陣の切られ役を務め、「演技だけでなく演者やスタッフとの人間関係を学ぶいい経験だった」と振り返る。演技を基礎から学び直そうと劇団を辞め、演劇の専門学校へ入学した。
○…卒業を控え、「早く現場に出たい」と芸能事務所のオーディションに追われる日々。息抜きはライブに行くことで「人のパワーを肌で感じられるから」と笑顔を見せる。両親と姉、2人の兄の6人家族。デザイナーの姉、建築デザイン学校に通う兄など、クリエイティブな環境も手伝ってか、両親も女優の夢を応援してくれた。「これまで周囲の支えで歩んでこられた。お世話になった人たちに感謝の思いを伝えたい」と式に臨む。
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