赤松町にある「辻堂西口YU(ゆうずう)-(ゆうずう)ZU(ゆうずう)ルーム」が昨年11月に「土地活用モデル大賞 都市みらい推進機構理事長賞」を受賞し、新たな地域活性のモデルとして注目を集めている。昨年4月のオープンから10カ月、施設の今と利用者の声に迫った。
辻堂駅のほど近くに位置するYU-ZUルームはオープン以来、世代を超えた地域交流の場として親しまれている。大型のマンションに隣接し、赤松どんぐり公園、チャレンジパーク赤松という2つの公園を併設。利用団体が自由にレンタルできる和洋室、キッチンスタジオのほか、カフェやキッズルームも備え、利用団体の予約が引きも切らない。お気に入りのテラス席に毎日通う年配の男性もいるのだとか。
公園を毎日利用し、親子で参加できる歌と工作の教室には共に参加したという野澤彩子さん(35)と乙葉ちゃん(4カ月)、小野綾乃さん(30)と美鈴ちゃん(3カ月)たちは「年配の方みんなに子どもをかわいがってもらっている。親戚がたくさんいるみたい」と笑顔。利用団体の手芸サークル「WA」に所属し、施設の管理事務所でボランティアとしても働く金子早苗さん(70)は「昔ながらの仲間とも気楽に使えて便利。近くに住んでいるから子どもたちの声も聞こえていい雰囲気」と話す。
”YU-ZU”という試み
赤松町地区のパナソニック跡地で実施された土地区画整理事業に伴い、関電不動産開発株式会社から市に寄付された同施設。新たに建設されたマンションの住民と周辺住民をつなぐ交流の場としての役割も果たす。地域・行政・開発事業者が一体となってまちづくりを行う全国的にも珍しい事例となっている。
最大の特徴は、地域住民らで設立された一般社団法人が運営を担っていること。約60人のスタッフはすべてボランティアで、カフェの収益と団体利用料、寄付は運営費用に充てられる。「ボランティア主体でどこまでやれるかが課題」と新倉昭人代表(81)。「地域の人々が老いも若いも集まって仲良く。時間や気持ちも互いに”融通”し合える場になれば」と声を和らげた。
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