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茅ヶ崎版 公開:2019年3月29日 エリアトップへ

結成20周年の青湘会を主宰する 鍵主(かぎぬし) 恭夫さん 浜須賀在住 69歳

公開:2019年3月29日

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描かずにいられない衝動

 ○…美術館の依頼でデッサン教室を始めて20年。地域活性の一助にとひた向きに取り組んできた。節目となる4月の記念展を前に「月日が経つのは早いね」と微笑む。

 ○…能登半島の先端、珠洲市出身。創作の楽しさを教えてくれたのは瓦職人の祖父だった。作業の傍で粘土をこね、完成すると窯で焼いてくれた。「これはいい出来だぞって褒めてくれて。過疎化で今は窯は残ってないんだ」とポツリ。そのせいもあってか、“郷愁”がテーマのひとつ。約50年取り組み続ける横浜倉庫の扉をモチーフにしたシリーズは、横浜市に評価され、買い上げられたことも。「変わらずそこにあるもの、人の営み、息遣いを感じるところに惹かれる」と瞳を煌めかせる。

 ○…「創作で一番大切なものは感動」を信条とする。描かずにいられない衝動が人に印象を残す作品を生む。師である中谷龍一氏の勧めもあり、30歳の時に10年勤めた地銀を退職、筆一本で生きていくことを決めた。「滅私奉公する中で、自分が自分で無くなってしまう感じがして。でもいざ辞めると不安でしょうがなかった。若かった」と目を細める。

 ○…浜須賀のアトリエで日々ストイックに創作に打ち込むが、近くに住む孫が遊びに来ると一転、良きおじいちゃんに。「真似をするのが上手いんですよ。おじいちゃん、絵が上手だねなんて言われると形無し」と破顔する。岡本太郎氏由来の「タロウ」の名を持つ黒猫も、創作の良き相棒だ。

 ○…会の高齢化がひとつの課題。とは言うものの「若い方が皆創作一筋で生きていける時代でもないでしょう」と悩ましげ。「絵画に限らず、創作に目を向けられる心の余裕を持てればいいですね。必要なのは心のルネサンス(再生・復活)」と少年のように笑った。

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